最近、仕事でYouTubeに投稿するための動画を撮ることがあるんですが、自分なりに試行錯誤したので、その結果を残しておこうと思います。
ドットインストール的なプログラミングHowTo系の動画で、喋りながらコーディングする形で進行するものを想定しています。使用ツールはOBS Studio/Adobe Premiere/Adobe After Effects/Adobe Audition/VS Codeです。

ざっくりと表にしてみました。
(話はそれますが、draw.ioを使いました。これ便利ですね)
破線で囲んでいる四角ごとに書いていきます。
ここでモーションと書いているのは、トランジションエフェクト(場面転換する際のエフェクト)やオープニングのアニメーションジングルのことです(正式名称があるのかもしれないですが知らないです……)。
僕はAdobe CCを契約しているので、After EffectsでロゴやBGMなどを使って、それっぽいオープニングやトランジションを作っていきます。だいたいトランジションは2秒、オープニングは5秒くらいにしました。長すぎると冗長かなーと。
で、最終的にAfter Effectsで書き出しを行うのですが、トランジションエフェクトは必ずRGB + アルファチャネルで行う必要があります。アルファチャネルというのは透過情報のことで、スムーズにトランジションを行うには必須な情報です。また、必ず一瞬は全画面を覆ってください。その瞬間に場面を変えるという感じです。
エディタ/プレビュー画面の他に、なにか解説をしたい場合、スライドを作っておくのが効果的だと思います。PowerPointやKeynoteなどで作っておくのもいいですが、Markdownでスライドを作ることができるMarpを使いました。
MarpはVisual Studio Codeなどで動く、Markdownをスライドに変換することができるツールです。
最終的にMarpでスライドをHTMLに変換して、録画時にはそれを使いました。
トランジションエフェクトを設定したOBSを使って、スライド/IDE/プレビューを切り替えながら録画します。
CPU等の使用率が高い状況だと録画した映像がカクカクになるような気がしています(特にトランジションが)。録画時にAfter EffectsやPremiereを閉じた状態だと安定しました(当たり前なんですが、作業してるとつい忘れがちですね)。
録画した動画の頭にオープニングをつけて、あとは間を切ったり(えーっと……とか)、ミスした部分を取り除いたりします。このタイミングで、Adobe Auditionで音声を整えます(僕はノイズリダクションとイコライザをかけています)。あと、入れる人はここで字幕を入れましょう。
最後に、書き出して終了です。
いくつか躓いたというか、覚えておいたほうがいいなってところがみつかったので、メモ代わりに残しておきます。
トランジションを作ってて、かっこいいと思えるものを作れると、つい多用しがちになるんですが、あとで見返してみるとしつこいなーということになりがちです。僕はスライド←→他の画面だけはトランジションエフェクトを使いましたが、IDE←→プレビュー画面は普通のフェードにしました。
最初と最後に、無音なタイミングを録音しておいたほうがいいと思います。
なぜかというと、Premiereで編集する際にノイズリダクション(マイクのホワイトノイズを取り除く作業)をするんですが、その際にノイズのみの部分(つまり無音部分)を使ってノイズの特性をPremiereに覚え込ませる必要があるからです。
やってみるとわかるんですが、話しながら手を動かすのはかなりなれが必要です。スライドが録画対象になっていない時に、スライドにカンペを置いておくと、少しでも話す内容が整理されて楽です。ただし間違えて切り替えてしまって誤爆する可能性もあるので、そこは注意が必要です。
結構試行錯誤しましたが、動画制作はなんだかんだで面白いですね。あと、痛感したのはAdobe製品の連携ですね。ほんとうに楽です。これが別の会社のソフトで、いちいち書き出していかないとだめだったら、かなり面倒くさいことになっていたと思います。
いやーAdobe様様!これからもついていきます!